初めて業務金庫を購入するみなさん。
業務金庫は、一度購入するとしばらく使用するものです。
ですから、家庭で使う金庫以上に、火災に強く丈夫で、かつ防犯対策が施されているものがいいです。
そして、業務金庫を晴れて購入したのはいいものの、
置き方次第で、使いやすくも使いにくくもなります。
また、業務金庫を置く環境次第では、耐用年数よりも早く劣化する場合もありえます。
購入してからの業務金庫の管理も大切なのです。
「日本セーフファニュチュア協同組合連合会」で決めている、耐火金庫の耐用年数は20年。
この耐用年数を延ばすも縮めるも、管理する方々の意識次第です。
ここで、業務金庫の置き方のポイントです。
まずは環境です。
湿気の多い場所は避けて下さい。
湿気の多い場所に業務金庫を置くと、カビ等の原因となるためです。
貴重品や重要書類がカビに蝕まれたら、とんでもないことです。
ただ、エアコン完備の建物であれば、過度に心配する必要はないでしょう。
また設置する際、壁との隙間にも注意です。
業務金庫のドアの多くは、右開け(左側が開け口になっていて、左から右へ開けるタイプ)と思われます。
その際、右側の壁に寄せて業務金庫を設置する際は、隙間を空けて置いて下さい。
隙間の幅は、ドアの厚さによって異なりますが、ドアの厚さプラスアルファの隙間は要るでしょう。
隙間を計算せずに、びっしり右側の壁につめて業務金庫を置いてしまうと、
開きにくくなり、使用しづらくなってしまいます。
また、思いっきり開けた時に壁にぶつかり、
壁も業務金庫のドアも傷つけてしまいます。
ちなみ、左開けの場合はこの全く逆になります。
左側の壁に注意です。
その他、業務金庫を設置する建物に対する配慮も意識して下さい。
例えば、業務金庫を置く際は、地べたに直接置かないようにして下さい。
業務金庫の下には、コンパネが必要です。
コンパネとは「コンクリートパネル」の略称で、正式名称は「コンクリート型枠用合板」。
名称のとおり、コンクリートの型枠用としてつくられた合板です。
耐水性が高くコスト安ですが、表面は粗く反りも大きいのが特徴です。
業務金庫を設置する際は、業務金庫の下に、このコンパネ(一定の厚みのあるもの)を敷いて下さい。
コンパネを敷くことで、重みが分散し、建物を傷める原因を軽減できます。
いろいろと業務金庫の設置に関することを述べて参りましたが、
あくまでも、みなさんで業務金庫を設置することを前提とした話でした。
多忙で、なかなか自ら設置する時間と人員の余裕がないという方々も多いでしょう。
そんな方々は、金庫設置を行う業者もありますので、必要に応じ見積り相談をしてみてはいかがでしょうか。
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