今や、インターネットによって、日本国内のみならず世界の各地で売られている様々なアイテムを居ながらにして購入することが出来るようになりました。
もちろん、金庫も同様です。
一般家庭用のものから業務金庫まで、実に多くの種類の金庫をネット上で販売しているメーカーや業者が多くあります。
ただし、金庫の場合は、物が物だけに、簡単に購入してしまうのは少し問題があります。
まず、金庫はかなり長い期間使う物であり、なおかつ万が一の時にしっかり中身を守ってくれるものでなければなりません。
それは、粗悪の物が売っているという意味ではなく(それにも十分注意しなければなりませんが)、金庫にはそれぞれ耐性があるということです。
例えば、一般的な紙の書類を火災から守るために、JISの基準では炎の中に30分、1時間、2時間と金庫を置いて、庫内の温度が177度を超えない必要があります。
しかし、177度というのは、最近重要なデータを入れて保存しておくことが多くなったCDやDVDのメディア、USBメモリーや各種メモリーカードにとってはアウトです。
特に熱に弱いCDやDVDの光学ディスクは、70度以上になると変形すると考えるべきです。
そのような熱に弱いアイテムを保管するには、「メディア耐火性」を謳っている金庫を選ぶ必要があるのです。
それから、ネットでの購入で配送無料となっている場合、そのほとんどがいわゆる“軒先渡し”であるという点にも注意が必要です。
つまり玄関先までの配送しかしてくれないのです。
そこから先は自分たちで運んで設置しなければならないのですが、金庫という物は、見た目以上に重くて簡単には持ち運べません。
簡単に持ち運べるようでは、容易に持ち去られてしまいますから。
従って、ネットショッピングで金庫を買うことは出来ますが、その際には設置のことまで考えておかなければならないということになります。
もちろん、金庫のショッピングサイト運営会社でも、有料の配送サービスを手配してくれます。
有料サービスでは、設置場所までの輸送や開梱、設定などを責任を持って行なってくれますので安心です。
ちなみに、60kgの重さを超えると、無料の配送サービスでも、配送車の車上での引渡しとなったりします。
そこからヨイショと台車などに移して屋内に運び込んで設置するというのは、頭で考えるように簡単にはいきません。
60kg以上の金庫は、プロの泥棒でも持ち去りを諦めると言われていますので、簡単に運んで設置できるとは思わない方が得策です。
60kg以上の金庫なら、有料となっても迷わずに配送サービスを利用されることをオススメします。
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